パイプカットの予約・流れについて

パイプカットの予約・流れについて

パイプカット(精管結紮術)は、精子の通り道である精管を糸で縛って切断する手術です。二度と精子が出ていかないようにしっかり手術を行います。精管の再吻合は不可能ではありませんが難しい手術ですので、将来またこどもが欲しいと思っても、実現不可能な確率が高いので、そのあたりを十分考慮されて、手術を受けて下さい。

手術までのステップ

01意思確認

本人がパイプカットについて受ける意思があるかどうか確認します。

02同意書確認

配偶者のある方は、その方の同意を確認します。

03手術内容の説明

手術内容、手術の合併症などの説明をします。

04手術の決定

手術内容に御理解を得てから、手術同意書に署名を頂きます。

05手術の準備

手術前の剃毛などの準備を行います。

06パイプカット手術

手術を行います。約15分です。

当院の手術の特徴

当院のパイプカットの手術は皮膚切開がわずか3〜4mmの小切開法で行っております。

それにより体へのダメージは最小限に抑えられ、手術時間の短縮、術中術後の痛み、出血を最小限にすることが可能となっております。

手術の合併症

手術後の痛み

手術後の痛みは従来よりも軽減しており、あっても軽度です。10人に1人程度で少し強めの痛み(下腹部痛または陰嚢痛)出る場合がありますが、そのほとんど1〜2週間で軽減します。鎮痛剤を処方しますので、痛みがある場合は服用して様子を見て下さい。

術後の出血

陰嚢内の出血で血腫を生じる事が稀にありますが、当院の手術方法は微小切開で行っており、術後の陰嚢内出血の心配はほとんどありません。皮膚切開部からの出血があった場合は、創部を圧迫することで容易に止血します。

精子の再疎通

手術後一旦消失していた精子が、再び出てくることがごくごく稀に生じます。米国泌尿器科学会の報告では1%の再疎通率、0.05%の妊娠率とされております。100%の避妊率ではないことだけは御理解下さい。

手術後の管理について

入浴

手術当日はシャワー、入浴は禁止です。手術翌日からはシャワー浴は可能ですが、傷の所を洗ったり湯船に浸かることが可能なのは、術後1週間目からになります。

仕事、スポーツ

事務仕事であれば、当日もからでも可能です。肉体労働はケースによって違いはありますが、可能であれば3日程度は控えた方がいいでしょう。スポーツは1週間後からです。

アルコール

手術当日だけ控えて下さい。

性交渉

痛みの予防および精管の閉塞を促す目的で、1週間は控えて下さい。

手術傷の管理

シャワーを浴びた後に、傷の消毒をして下さい。消毒薬はお渡しします。入浴が可能になるまでの1週間消毒が必要です。抜糸は不要です。3〜4週間で糸が抜けて行きます。抗生剤と鎮痛剤をお渡ししますので服用して下さい。

精液検査

手術後1ヶ月で精液検査を行います。精管の中に残っていた精子が全部出て行ったかどうかを確認します。それまでは避妊が必要です。精液検査まで4~5回ほど射精を行って下さい。
当院では精管の再疎通を生じてないかどうか確認のため、1年後も精液検査を行います。精液検査は郵送で対応しておりますので、再受診の必要はございません。

診療時間 日・祝
9:00~12:30
14:00~18:00

休診日 水曜午後・土曜午後・日曜・祝日

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