パイプカットコラム

1年後の精液検査

1年後の精液検査 パイプカットの後しばらく経ってから、再び精液中に精子が出ることが、極まれですがあります。
頻度の幅は広いのですが、100人に1人から1000人に1人と言われております。

原因は糸で縛って切断した精管のどこからか精子が漏れて、それが反対側の離れた精管にまた進入していくという事ですが、手術直後にはそのようなことが起こるなどとは当然分かりません。
そこで、当院では1年後の精液検査まで無償で検査を行っています。
ただ、検査を受ける人は少ないのが現状ですが・・。

昨日、久しぶりに1年後の精液検査を受けに、患者さんが来院されました。
結果は、無精子状態で私も患者さんも一安心でした。

やはり、万が一という事を考えると、顕微鏡を覗くまで少し不安ではありましたが。

寒波の中愛媛県から御来院頂きました

20年来の寒波襲来の中、四国は愛媛県からパイプカットに御来院頂きました。 フェリーで広島に出て,それから新幹線に乗り継がれたそうです。 そこまでして当院を受診され大変ありがたく存じます。 当院を選ばれた理由をお尋ねしたら、「手術についてHPで丁寧に説明されていたから」と言う事でした。 これからもっと充実させて参ります。

排尿困難な包茎

今日は60歳代の完全包茎の手術を行いました。

主訴は排尿困難です。
包皮の先がホント針穴くらいしかなく、細い尿線でとても時間がかかっていた、
という症状でした。

手術は完全包茎のいつものやり方で、まず背面切開にて亀頭を露出させ,
それから環状切除を行いますが、包皮内板は炎症のため肥厚しており
亀頭への癒着も一部ありました。

このような場合は,見た目重視と言うよりも、あくまでも機能性重視
という手術になります。

仕上がりはまずまずで、あとは回復具合を見て行くだけです。
時間はかかるでしょうが、ある程度はきれいになると思います。

カントン包茎とは

「カントン包茎ではないでしょうか」
といって来院される患者さんがよくいらっしゃいます。

「勃起すると包皮が陰茎を締め付けて痛い」
と言う訴えがほとんどです。

しかし平常時に包皮を剥く事が出来れば,それは全て仮性包茎です。
要は,仮性包茎の程度が軽いか重いかの違いです。

本当のカントン包茎とは、一度剥けた包皮が陰茎を締め付けて,包皮が腫れて元に戻らなくなった状態を言います。
今日の包茎手術の患者さんも、このような理由で受診されましたが、状態を説明して仮性包茎の手術を受けて頂きました。

仕上がりはまずまずで、あとは回復具合を見て行くだけです。
時間はかかるでしょうが、ある程度はきれいになると思います。

パイプカット後の精液検査

パイプカット後の精液検査 通常精液検査は1ヶ月後に行います。

ほとんどのケースは、その検査で精子が出ていないのですが、たまに精子が出ていることがあります。

クタッとしていて全く動いてはいません。

なので妊娠の可能性はないのですが、念のために1ヶ月後、更に2ヶ月後と精子が出なくなるまで、検査を続けます。

今まで半年にわたって、検査を続けた方もいらっしゃいました。

パイプカットの手術後、精管の中に残っている精子は、尿道の方に動いていくものなのですが、どういうわけか精管の中で寿命が尽きた精子が、なかなか精管の中から尿道の方に動いていかないためと考えられます。

旅行、出張ついでの手術

当院は遠方からの手術患者さんがよく来院されます。

北海道、仙台、千葉、東京、横浜など東〜北日本からも数名ですがご来院頂きました。

パイプカットだけという方もおられましたが、大半は出張、帰省、そしてついでに旅行もという方々です。

昨日も四国から家族旅行ついでに手術を予約された方でした。

パイプカットの場合は術後の痛みが余りありませんので、時には少し痛みが出る場合もありますが、ついでの旅行というのも十分ありと思います。

子供の時のヘルニア手術

数多くパイプカットの手術をしているといろんなケースに遭遇します。その中の1つが精管の癒着です。

その原因としてよくあるのが子供の時のそけいヘルニア(脱腸)手術の既往です。陰嚢の中までヘルニア嚢が下がってきていると、どうしても精管から剥離することになり周囲と多少癒着します。通常は全く問題にはまりませんが、パイプカットを行う時はその癒着が手術を少し困難にならしめます。

通常の状態では精管は陰嚢の奥にあるので、パイプカットをするときはその精管を前の方に移動させます。しかし精管に癒着があると、その移動が困難になるわけです。何とか手術は出来ますが、精管を強く触ったりで患者さんに多少の苦痛を与えることもあります。その際は申し訳ございませんが、すこし辛抱されて下さい。

パイプカットの前の尿検査

パイプカットの手術で来院される患者さんにも当院では尿検査を行っております。

「関係ないだろう」と思われる方もおられるでしょうが、実は関係あるのです。

非淋菌性尿道炎(クラミジアなど)の場合、自覚症状がほとんどない場合もあります。
尿道炎だけであればよいのですが、中には精巣上体炎まで進んでいる場合もあり、そういったケースにパイプカットを行うと重症化することがありのです。
実際当院でもそのようなケースを2例経験しております。

それ以降は術前検査として、尿検査を必ず行っております。

最近も術前の尿検査で、急性尿道炎(非淋菌性)が見つかった患者さんがいらっしゃいました。

その方には、クラミジアに効果がある抗生剤を服用頂き、改善しています。